何を
妥結率、医療用医薬品の取引状況、流通改善に関する取組状況を、保険薬局用の様式85で報告します。
いつまで
毎年10月1日から11月30日まで。当年4月1日から9月30日までの実績が対象です。
どこへ
薬局所在地を管轄する地方厚生(支)局の事務所等へ提出します。提出方法は管轄厚生局の当年度案内で確認します。
期限と対象
保険薬局は、毎年4月1日から9月30日までの実績を、10月1日から11月30日までに報告します。令和8年度は、関東信越厚生局、近畿厚生局、東北厚生局などの公表ページで、保険薬局用の様式番号が「様式85」と確認できます。
報告年度の4月2日以降に保険薬局として新規指定された薬局は、その年度の報告は不要です。遡及指定、開設者変更、移転などがある場合は扱いが異なることがあるため、管轄厚生局へ確認します。
令和8年度の近畿厚生局は郵送のみと案内しています。地域によって提出先や方法が異なるため、他地域へそのまま当てはめないでください。
書き方・用意するもの
令和8年度の様式85では、主に次の内容を記載します。
- 保険薬局のコード、名称、所在地、開設者、担当者、法人・グループ名
- 4月1日から9月30日までに購入した医療用医薬品の薬価総額
- 同じ期間に取引価格が決まった医療用医薬品の薬価総額と妥結率
- 価格交渉を薬局、法人本部、代行者のどこが行ったか
- 下半期の取引予定と、前年度下半期の取引状況
- 単品単価交渉、値引き交渉、妥結価格の変更に関する取組状況
卸売販売業者から受け取った妥結率の資料、価格決定に関する資料、対象期間の購入実績をそろえてから記入します。様式85への根拠資料の添付は不要ですが、様式の注意書きでは、薬局で適切に保管するよう求めています。
記入例(架空の数字)
卸が複数ある場合は、全部の卸の資料を足して1枚にまとめます。数字はすべて架空です。
| 卸 | 購入した医療用医薬品の薬価総額(①) | 取引価格が決まった分の薬価総額(②) |
|---|---|---|
| A社 | 6,000,000円 | 6,000,000円 |
| B社 | 2,000,000円 | 1,500,000円 |
| 合計 | 8,000,000円 | 7,500,000円 |
妥結率は②÷①で、この例では93.75%です。薬価総額は「規格単位数量×薬価」の合計で、実際に払った金額ではありません。卸の資料に載っている薬価ベースの数字を使います。
よくある間違い
- 10月から翌年3月までを含め、1年度分で集計する。
- 病院用の様式2の4を使ってしまう。
- 購入金額と薬価総額を同じものとして入力する。
- 法人本部が一括交渉しているのに、薬局単独の交渉として回答する。
- 提出方法を前年のままにして、当年度の厚生局案内を確認しない。
- 価格交渉を代行業者に任せているのに、3の(4)の確認欄(代行業者が単品単価交渉などを守っているか)にチェックしない。
- 卸が複数あるのに、1社分だけで計算する。
- 11月30日に発送すればよいと考える。近畿厚生局のように「必着」としているところがあるので、到着日で考えます。
妥結率が5割以下の場合や報告しない場合は、翌年6月1日から翌々年5月31日まで、調剤基本料を所定点数の100分の50に相当する点数で算定します(調剤基本料の注4)。期限だけでなく、管轄厚生局に受理される提出方法まで確認してください。
根拠
- 妥結率等に係る報告について(令和8年度)(関東信越厚生局) 確認日:2026年10月27日
- 妥結率等に係る報告について(令和8年度診療報酬改定情報)(近畿厚生局) 確認日:2026年10月27日
- 妥結率等に係る報告書(様式85)(近畿厚生局) 確認日:2026年10月27日
- 地方厚生(支)局所在地一覧(厚生労働省) 確認日:2026年10月27日
- 特掲診療料の施設基準等及びその届出に関する手続きの取扱いについて(保医発0305第8号)(厚生労働省) 確認日:2026年10月27日